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ジャマイカン・ホテル

朝7時。
目覚めは悪くなかった。
”ルクソール”行きの1等列車内。
広々シートでぐっすりと眠れたから。

到着は10時前。
予定より3時間遅れで”ルクソール”に到着。
駅を出ると沢山の客引きが声をかけてくる。
元々狙っていた宿”イッサラーム”を押してくる輩は
”99の岡村”似で自らも”オカムラ”と呼び、
”歩き方”に”半分ジェスチャー写真”として載っているオジサンだった。
彼に付いて向かっている途中で、
ネット宿の情報が出たので変更。
宿”ボブ・マーリィ(そこいら中、ボブ写真だから)”に到着。

とにかく”ボブ・マーリィ”一色の宿。
内装も綺麗&お洒落で気に入った。

”オカムラ”は宿に入ってからも、
フロントでお金の話ばかり。
ツアーや、スチューデント・カードの勧誘、
レンタサイクル(チャリンコって呼んでた)等、様々なビジネスを展開する。
カズと山さんはツアーを組む事になり、
僕は先生でも無いのに”ティーチャーズ・カード”を作成する事にした。
これがあると、今後のツアーの入場料が半額になるのだ。
非常に便利なカード。
まぁとにかく仕事上手な”オカムラさん”だった。

カードは宿から歩いて5分程の”トラベル・エージェンシー”が作ってくれた。
申込書を作って、5分程で作成。
簡単125ポンド(2500円)、本物。

その後は、ナイル川の東岸を観光。
”カルナック神殿”にチャリで向かう。
エジプシャン仕様の自転車…サドルが高く、漕ぎづらい。
ちなみに「エジプト」の男子トイレも結構高い。
寂しいときー! 男子トイレで用を足す時、便器が高くて「あ、高いや」ってちょっと苦労するときー!!
バカヤロこの野郎めっ。

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途中でエジプシャンの小さな女の子がイキナリ荷台に飛び乗ってきて、
状況も飲み込めないまま、しばらく走った(笑。
友達も笑いながら走って付いてくるし。
順番に乗せてあげたよ。

チャリで20分程で到着。
早速チケット売り場で初”ティーチャーズ・カード”を見せる。
学割と同じ扱いで、入場料が半額となるのだ。
”印籠”の様に目に入れてやる程の勢いで出したのだが、
チラッと一瞬確認されただけだった。
25ポンド(500円)。

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”カルナック神殿”の中でも”アムン神殿”はデカイ。
”ザ・エジプト”って感じ(どんな感じ?)。
中でも大列柱室は”ギザ”じゃないけど”ギザ”凄いす。
スフィンクス参道も圧巻だったが、その先は更に圧倒された。
”ラメセス2世の巨像”を越えると、
高さ23mと15mの2種類の巨柱が134本(数えた訳ではない)も広がっていた。

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狭い広場に、巨柱が所狭しと並ぶ様は思わずポカーンだった。
歴史の重みが覆いかぶさってくる様だ。

その後は、
夜のライトアップされた”ルクソール神殿”を見に行こうと、
時間を潰した後、17時にカズと山さんと合流するが、
カズの提案で”フルーカ”での夕日見学となった。
ひとり10ポンド(200円)で、1時間。

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のんびり贅沢な、風まかせの船移動。
5時半には沈んでいく夕日。
オレンジ色により、モスクや、ヤシの木がシルエットとして、
黒く浮かび上がる。
なんだか”アフリカの太陽”って印象だった。

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風を操るヌビア人船頭は、テキパキと動く。
帆にはなぜか、「スイス」の国旗と、「ジャマイカ」の国旗がはためき、
時には早く、時にはゆっくりと、ナイル川を進んでいく。

エンジン音もなく、
手漕ぎでもないので、
無音状態の船上。
最高に贅沢な時間だった。
船に枕が常備されていて、
横になり、僅かな水の音だけを聞いて過ごした。

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その後は、”ルクソール神殿”を外の柵から盗撮(笑。
入場料をケチって浮いた分で”日本食”を食べることに。

日本食レストラン”ハイ・ライフ”で試すが、完璧に裏切られました。
焼肉定食10ポンド(200円)は芯の残ったご飯に、
油ギトギトのお肉と玉ねぎ。
お肉が「本当にお肉なの?」と疑問を残させる、
”柔らかい”を通り越した”崩れる!?お肉”。
カズと山さんの”卵丼ぶり”も見た目は良かったが、
口に入れると顔をしかめてた。
”歩き方”の最新版に削除された店。
理由は知らないけど、なんだか頷ける。

しかし、帰るともう1つ良いことがあった。
僕を満足させてくれたのは宿自体。
屋上はまだ見ていなかったのだが、
上がってみると、静かなルーフ・トップには、
キッチンと、ソファー、テーブル、ハンモックが完備。
夜はまた”緩やかな時間”と共に過ごせた。

”ボブ・マーリィ”に囲まれた、
ジャマイカ風味の宿…
乾いた風が”貝ガラ飾り”を揺らし、
”カランカラン”と心地よい音が弾ける…

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by hiro5159 | 2008-10-15 19:58 | エジプト

三十路オーバーの世界一周旅行日記、タイトルは唄の種の略


by hiro5159