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目下の願いはモカ

「イエメン」と言えば”モカ港”。”モカ港”と言えばコーヒーで有名な”モカ・マタリ”。

”モカ港”はかつて、世界最大のコーヒー積み出し港として世界中にその名を知らしめた。今でも”モカ”はコーヒーの代名詞となっている。

そんな”モカ”に行きたい。飲みたいっ!違いがわかりたいっ!
って「イエメン」に向かう前からそれだけは切に願っていた。

そして今日、この”タイズ(ちなみに昨日移動してます)”から100km程の”紅海”沿いの港にその”モカ”があるのだ。

意気揚々とタクシーの運ちゃんに、「モカッ!」と哀願する。
しかし、運ちゃんの反応は「!?」って具合。
「どこだよ、モカって」って感じなのだ。
勿論アラビア語圏内での英語だが、観光地の英語名くらいは知っているのが常。

運ちゃん早速周りの人に聞き込みしだしちゃった。

今では観光で向かう人等いないのだ。

「イエメン」でのコーヒーの生産量はそれほど多くなく、大事な輸出品であるが故に地元の人は普段殆んど飲まないのが現状。
レストランでも見かけないコーヒー。

この町で遂にコーヒー屋台を見かけたが、”ネスカフェ”と書かれたビンが置いてあるだけだった。

そして要約タクシーの値段が判明。ひとり2000リヤル(1100円)が片道の相場だ。
これは高いよ、往復移動のみで破産してしまう。

って事で”スパッ”と諦めました。
向かったとしても今は寂れた町だと言うので、コーヒー等飲めないだろうし…。

そんなこんなで今日は近くの”スーク(市場)”へ向かう。
旧市街の城壁の内側、”カビール門”と”ムーサ門”にかけて露店が広がっていた。

目下の願いはモカ_f0155211_4541923.jpg


”ジャンビーア(短剣)”やアクセサリーの銀細工、アジアからの輸入布製品などのお決まりの店に加えて、食料品なども目に付く。立派なジャガイモや、トマト、キャベツ等の野菜の他に、煮干も売っていた。パスタやトマトソースも見たので、キッチンさえあれば料理できそうだ。

そんな中、ありましたよっ!
コーヒーはじめ凹たっ!

目下の願いはモカ_f0155211_4513393.jpg


店の中にはマサラ等の香辛料の中、半ばひっそりとコーヒー豆が売ってました。
挽きたての粉状のモノと、豆そのものも売ってましたよ。
香りはとても芳醇な香り。豆を齧らせてもらうとハイッ苦いだけ。
缶コーヒー通には違いはわかりませんでした(そりゃそうだ)。
値段はキロ2000リヤル(1100円)でした。

いやでも満足、とにかく会えた事が嬉しい。

さあじっくり見ていただきましょう、
これが”モカ・マタリ”ですっ!

目下の願いはモカ_f0155211_453393.jpg


う~ん、普通…。
by hiro5159 | 2008-08-14 04:41 | イエメン

三十路オーバーの世界一周旅行日記、タイトルは唄の種の略


by hiro5159