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奥深い国「エチオピア」

「エチオピア」へ向かう。
6時半起きの7時発。
タクで国境行きのバススタンドまで行き、
そこからミニバスで移動だ。

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満席待ちのミニバス。
最初に乗り込んだ僕らは、
席だけ取って後は客が埋まるのを待つ。

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しかし、
まだまだ埋まりそうもないので、
ドーナツ&チャイ、1ポンド(45円)を朝食として
時間を潰した。
これ「スーダン」では非常にお世話になった。
朝6時には屋台が出ているので早い僕らは重宝してました。

結局出発は8時半。

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車窓からの景色は緑が目立ち始める。
地平線が緑だっ!!
遥かなる大自然の中に居ると実感。
眠いハズなのに、
目が景色から離れないや。

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萱葺きの家々はきっと何百年、
いや何千年も前から同じような形をしていて、
その中にはずっと変わらずに人々が住んでたのだろう。
そんな”時を超越”した景色の中を、
自動車で走っている事がちょっと不思議に思える。
「トヨタ!、ソニー!」等と、
もちろん先進国の技術には、
興味があるだろう「スーダン」の人々だが、
昔のままの生活を崩さないのは、
そこには”大切なモノ”があるに違いない。
そう思いたい。

到着は11時30分。
途中でパスポートチェックが1回あっただけだった。

「スーダン」側の出国審査(フォトが1枚必要)を済ませ、
橋をひとつ歩いて渡ると「エチオピア」に入った。
「エチオピア」側の入国審査は、実にゆっくりと行われる。
係員が、
「そんな重い荷物は置いて、ゆっくりリラックスしなよ」
とベンチを指差して二コリ。
人柄の良さは変わらないが、
”スーダン人”よりもむしろ”人付き合い”が上手な印象を受けた。

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「エチオピア」側の国境の町”メテマ”。
もう「スーダン」と雰囲気がまるで違う。
”イスラム教”から”キリスト教”に入ったのだ。

人の服装もお洒落になった。
特に女性が垢抜けて綺麗。
輪郭や髪形はさほど変わってないと思うのだが、
洗練された雰囲気がでていた。
町には開放感が溢れ、
”BAR”と書かれた看板が目立つ。
久し振りにビールが飲めそうだ~☆

ここから”ゴンダール”まで行きたいのだが、
バスが明日の朝5時発、一泊する事に。

最後の最後で”ガイド”だと名乗りよった(笑)青年の案内で、
バスの出発場所の目の前、
一泊50ブル(500円)の宿へ。
シングル、蚊帳付きだ。

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ラスタカラーの国旗を真ん中に立てた、
良い雰囲気の宿だった。
ラスタカラーを見るとなんだか落ち着く。

バスは明日の朝、
直接チケットを買わないといけないらしい。
出発は”ヨーロピアン・タイム”で早朝5時、
”エチオピアン・タイム”で11時だと言う若者。
実は、エチオピアでは12時間制が使われていて、
日の出(朝の6時)を時間の始まり0時とし、
夕方18時で2度目のサイクルに入り再び0時となるのだ。
バス亭で若者に腕時計をエチオピア時間にあわせてもらうが、
ややこしいだけなので、夕方には戻した。

その後、近くの食堂へ。
まさかパスタがあるとは思わなかったので即答「パスタ」

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ソースと麺が別で出てきた”つけ麺”ならぬ”つけパスタ”だった。
いかにも辛そうな色ではあるが、辛さは食べ始めだけ。
あとはトマトと玉ねぎの風味が効いて、旨いっ!!
しかし麺はノビノビ。
水っぽくて、”ニュウメン”の太い版…。
ソースが美味いだけに、”惜しい”一品。
しかし、僅か10ブル(100円)と言う事で、
今後も頼むこと間違いなしだ。

一旦宿へ帰り、ちょっと風邪気味なので仮眠をとる。
起きたら再び飯へ。

その前に気になる出来事が。
夕方6時前、
宿のお姉さんが一部屋毎にタライと水を置いていく。

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これがトイレだとわかると、絶句っ…。
夜はこれを使えと言うのだ。
夜の出歩きが危険なのか、”マラリア対策”で出歩くな…なのか、
今の僕にはわからないが、とにかく面食らった。

さすがに使う気は起らないが、
昨日の”バケツ行水シャワー”然り、
ここ最近は驚かされる事ばかりで…面白い。
少しづつ、野生に返っていってる気がしてます。

夕食は”エチオピア人”の主食”インジェラ”に挑戦。
これは経験済みの日本人旅行者が”雑巾パン”と大変失礼な比喩をするパンなのだ。

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一見クレープで美味しそうでしょ?
しかし食べると完璧に裏切られます。
想定外の、なんと”酸っぱい”お味。

実は”テフ”と呼ばれる穀物の粉に水を加えて発酵後に
焼いているらしい。
発酵しているので、気泡が出てふっくら仕上がるのは正解だとは思うが、
発酵によって生まれる酸味には全くもって同意出来ません。

上にのってる”ワット”と言う煮物はジャガイモが甘辛く煮付けてあって、
これは美味しいのだが。
う~ん…これを何故酸っぱいパンで食べる必要があるのか…。
食べれなかった。
殆ど残しました。

歴史上、
「イタリア」の侵略時代5年を勝利によって退け、
80以上の多民族国家である、
アフリカ最古の独立国「エチオピア」。

そして、
混血児で人種差別を受けた”ボブ・マーリー”が、
自分のルーツを求めて入信した”ラスタ教”。
アフリカ回帰を謳った”ドレッド・ヘア”が
トレードマークの”ラスタ教”もまた、
「エチオピア」の国旗、緑(大地)、黄(太陽)、赤(戦いの血)のラスタカラーかモチーフになってる。
”ラスタ教”の聖地にも行ってみたい。

そんな「エチオピア」。
アフリカ色が色濃く、かなり奥が深い気がします。
楽しくなってきた☆
by hiro5159 | 2008-10-31 21:49 | エチオピア

三十路オーバーの世界一周旅行日記、タイトルは唄の種の略


by hiro5159