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酸っぱい思い出

昨日は”ベルギー人御一行”が帰り、6人部屋にひとりで寝た。
なかなか、有意義だった。
寝るときはひとりが良い。

朝起きて、シャワーを浴びて荷物をまとめる。
今日は”本館”へ移動する日なのだ。
更に多くの団体さんがこの別館に入ってくるのだろう。

移った部屋は8人部屋のドミトリー。
鍵が”カード・キー”だったので、驚いた。

しかも、”かざす”だけで解錠するタイプ、
”ピピッ”っていって鍵が開くのだ。
すげ~。
財布に入れておけば、財布を近づけるだけで開く。
すげ~。
”Suica”みたいだ…って使ったこと無いけど…。

え~、突然ですが…

(”ブルガリア・ヨーグルト”を食べたい…)

そう思ったのは何も”琴欧州”の”まわし”を思い出したからだけじゃない。
”バンキャ”の町の人は、自家製のヨーグルトを作っているらしいのだ。
”欲望を叶えまソフィア(全然ウマくない)”と言えども”自家製のヨーグルト”は売ってない。

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ローカル線にしては”カッコよすぎですっ!ピーコですっ!”の電車に片道0.8レヴァ(約60円)で乗り込んだ。
景色はあっと言う間に田舎風景に。

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緑色から黄色に変わったばかりの草原は秋の装い。
一昨日の”リラの僧院”の時もそうだったが、田舎の景色になると、
心が”す~っ”とに落ち着いていく。

ゆっくりと静かな走りで、秋色を抜ける車両。

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そして、出発して30分後、なんともローカル色の強い駅に着いた。
いや、駅といった風情ではなく、ただ町並みの延長に線路が始まっている…という感じ。
電車は1時間後の14時10分の発車まで、ここで停留する様だ。

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”バンキャ”の町を歩きだす。
”カフェ”や”パン屋”、商店がポツポツと存在するが、
明らかに地元の人の為に用意されている”たたずまい”が良い。
普通の事なんだけどね。
観光地ばかり巡ってるからそう思ったのかな。

情報はたったひとつ、
宿の管理人がメモしてくれた”ブルガリア語”で書かれた「自家製ヨーグルト」と言うメモ。

坂を見つけたので、登ってみる事に。
何も知らない町では、”とりあえず高いところへ登れ”って言うのが定説。

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階段を登りきると、秋深い山道に入ったが、
ソレも直ぐに抜けて”軽井沢”の様な雰囲気になってきた。
テニスコートや、療養施設の様な建物がある。

”何も無い町”なんて言われてしまいそうな所だが、
”何も無い”所には必ず”自然”があって、
その”自然”に囲まれて暮らしてる人って、やっぱり違う。
都会に住む人よりも”ゆとり”を持って暮らしてる。

天気も良かったせいか、歩いてるだけで楽しかった。
たぶん”ニヤニヤ”してたと思う。

枯れ葉掃除で休憩中のオバちゃん連中に声をかけ、
メモを見せると、身振り手振りで道案内してくれた。

そうして辿り着いたのが、一見普通のカフェ。
しかし、メモを見せると、奥から出してきてくれた。

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これは”羊のミルクで出来たヨーグルト”。
多分500gはあるだろうビックサイズだ。
2レヴァ(160円)だった。

”クレーム・ブリュレ”の様に中身は”トロトロ”で、
味は「日本」のモノよりも濃厚だと思った。
酸味も程々で飽きない味。
しかし、量は多い。
”ブルガリア人”は”ヨーグルト”を1年平均50kg食べるそうです。
ちなみに僕らは7kg。
食べきったら、お腹タプタプッ。

でも凄く美味しかった。

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看板娘が可愛かったのもあって、
”お持ち帰り用”にもう1つ買ってしまったもの。
by hiro5159 | 2008-09-29 07:57 | ブルガリア

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