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Knocking on Heaven's Door

朝9時半には宿を出る。
もう、こんな最低な宿には1秒でも居たくないのさ。
ママハハに顔を合わせずにそそくさと。

ただ、部屋でワイファイが飛んでいたのには、
ビックリ。

ネット繋いで、昨日はブログの更新が出来た。
唯一の救いだね。

2km程歩き、
ミニバス乗り場へ。

”マレアレア”へ行く為には、
”モツェクオア”と言う村で乗り換えが必要。

17ランス(170円)で、
ミニバスに乗り込んだ。
ハイエースに15人詰め込んで走り出す。

1時間程走ると、
T字路に降ろされる。

そこには既に、
”マレアレア・ロッジ”の看板が出ていた。
まだ30kmも手前なのに。

この宿が、
多分”マレアレア”へ行く旅行者の、
100人に100人が泊まるだろう人気の宿なのだ。

T字路で”マレアレア”行きのミニバスに乗り込むが、
他に客は居ない。

満席になって初めて走り出すこのワゴン…。
2、3時間は待つ覚悟をしていたが、
5人程乗せたら、走り出してくれた。
30分ぐらいしか待たなくて良かったね。
途中で乗り込んでくる客を見越しての事なのだろう。

そして、
その辺りから景色は凄い事になってくる。

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高原ならではの透き通る青空の下には、
なだらかな丘陵が続き、
トウモロコシ畑が続いて行く。

奥には”ドラケンスバーグ”の山々が聳え、
山脈を沢山の浮雲が黒く染めている。

”天空の王国”と呼ばれる、
この国の姿がここにあった。

1時間程走ると、
緩やかな坂道を上って行く。

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まるで、天界へ向かって走っている様だった。

そしてその丘を越えると、
一気に視界は広がる。

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濃い青と白い雲、
緑の大地が山脈によって囲まれた、
まるで絵に描いた様な風景がそこに広がる。

我々はマレアレアに今ではレア…(自己嫌悪)

自分の周りの空気と、
視界に広がるその世界が、
まるで別物の様に感じるほど、
現実感が遠ざかる。

そして、
その丘の看板にはしっかりとこう書かれている。

”ゲート・オブ・パラダイス”…

「パラダイスや~(小枝節)」

荒涼とした山々は、
「インド」の”レー”を思い出させる。

すげ~ぜっ!!
こんなアフリカがありました。

そして丘を越えてから7km走り、
宿”マレアレア・ロッジ”に到着。

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”マセル”の人々も、
口を揃えて言う事もあり、
泊まるならココしか無いって感じ。

それでも、
昨日の感じ悪いママハハの様な、
足元を見る雰囲気はまるでない。

1人一泊100ランス(1000)で、
ロッジのツインへチェックイン。

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広い敷地には、
水鳥が囲われて飼われていたり、
そうかと思えば、
孔雀が放し飼いにされてる。
孔雀って檻要らないんだねっ。

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到着早々に、
歩いて”ゲート・オブ・パラダイス”の看板まで、
歩いて出かけた。

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今通ってきたばかりの
7kmの道のりを歩き出す。

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景色が後押しするとはこの事だ。

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青い空をスイスイと歩いている様な気分さ。

1時間半ほど歩いて、
”マレアレア”の入口に到着。

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楽園の入口を示す看板を写真に撮る。

今楽園から逆に歩いて来たのだがら、
言うなれば僕は、
天国から舞い降りた天使(32歳)…さっ!

丘の上では、
勢いよく風が流れ、
村との境目を演出していた。

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帰りは途中でミニバスを捕まえ、
宿まで。

ディナーを頼むと、
90ランス(900円)のこの宿。

近くの商店でパスタと材料を買い自炊。

自炊は楽しいね。

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カレー風味のポテトとトマトのパスタ。

予想を遥かに上回ったこのロケーションと宿。
良かった…。
昨日の”マセル”で「レソト」を終わらせずに本当に良かった。
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by hiro5159 | 2009-01-25 17:10 | レソト

三十路オーバーの世界一周旅行日記、タイトルは唄の種の略


by hiro5159